アルノ

2022年10月15日4 分

現場監督に向いているかは小中学校の通知表を見れば分かる

2022.10.15

現場監督をされている若手の方、これから現場監督を目指そうとしている学生の方は、自分が現場監督に向いているかどうかを知りたいと思うだろう。

一般的に、現場監督はコミュ力が高いかどうかなどが向き不向きの基準と言われたりするが、それだけの情報ではいまいちピンとこない人もいるのではないだろうか。

今回は現場監督に向いているかどうかについて小中学校の通知表から判断するという意外な方法について述べたい。

通知表と言えば成績表

私の場合、小学校の成績表はABCで書かれAが優秀となっていた。

中学校は1~5で書かれ5が一番優秀となっていた。

私の成績はオールA、オール5とはさすがにいかないが、いわゆる中学校の内申点は40よりは高かったと記憶している。

実はこの成績表は私にとってはプチトラウマで、中学校3年の年度末の成績表について、私より定期テスト順位がだいぶ低かった女子の方がよかった、ということがあったのだ。

たまたまその女子と通知表を見せ合ったことで分かったのだが、その時のその女子の謎のドヤ顔が今でも忘れられない。

先生に抗議しようともしたが私は、なにもせず穏便にすませることにした。

というのも私は、私立高校に早い時期に合格しており、その女子は公立高校志望でこれから試験があることから先生が自分のクラスの進学実績を良くするためにそうしたのだろうなと、中三ながら大人の思考で先生をおもんばかったのだ。

とは言え、そのようなことをしたその先生を今でも嫌いな先生認定しているし、プチトラウマとなっている。

まさか先生も成績表を見せ合うとは思ってもなかっただろう。

世の先生方に言いたいのだが、子供を舐めるととんでもないことになるし、公平な評価を望みたいものだ。

そういう訳で私は成績表というものは、先生の私情が挟まれるものだと思っており、あまり信用していない。

かなり話が脱線したが、通知表には成績が記載されているが、その成績は現場監督に向いているかどうかにはあまり関係がないと思っている。

通知表の所見の欄

通知表には成績の隣のページに生活態度や行動、性格の傾向、そして200字程度の所見を書く欄があることを覚えているだろう。

こちらの欄は成績と違い、児童生徒にとって改善することがとても難しく、改善する意識もあまりない内容ではないだろうか。

そこには「基本的な生活」「自主性」「責任感」「根気強さ」「自制心」「向上心」「正義感」「協調性」「積極性」というような項目が書かれてあっただろう。

そして所見の欄には、先生が児童生徒を直に見た、数値では評価できない内容が書かれていたはずだ。

大人になった今見ても、自分の行動や生活の傾向などが当時の評価とあまり変わってない人も多いのではないだろうか。

実は、その内容から現場監督の向き不向きを判断することができる。

現場監督に向いているのは「責任感」「根気強さ」「協調性」などの評価が高い人だ。

所見の欄についても、それらの項目について良いことが書かれているかどうかが判断の基準となるだろう。

ぜひ、自分の小中学校の成績表を引っ張り出してきて確認してみてはいかがだろうか。

大学生までは、百歩譲って会社に入社するまでは、通知表の成績の部分が評価される。

しかし現場監督に限らず、いざ社会にでてみると成績の部分はほとんど仕事の役にたたない。

せいぜい、成績から地頭が良いか、そうでないかが判断できる程度だ。

仕事において圧倒的に大切なのはその隣のページの欄である。

社会にでてから初めて「自主性」「責任感」「根気強さ」「向上心」「協調性」「積極性」などの大切さを自覚し、それを身につけるために思考錯誤する。

それで手遅れということではないが、子供のころからその意識があればどんなにすばらしい人材が育つであろうか。

きっと学校教育が通知表の成績ではなく、隣のページを重視したものになると、人材が陸続と輩出されるようになるのだろう。


この記事はこの人が書いています。

施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

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