アルノ

2020年9月2日4 分

仕事の成長段階はこう考えろ

最終更新: 2021年3月27日

2020.09.02

新入社員として会社に入社したからには、会社員、サラリーマンは成長し続けなくてはならない。

そして、その成長には段階がある。

その成長段階を整理して紹介する。

会社員の仕事における成長段階

会社員の成長段階は次の5段階に整理する事ができる。

①全力で取り組める積極性と体力をつける

②成果を出す為の効率化を思索し進める

③組織全体を考え、自分の場所で動く

④経験と知識と想像力からイノベーションを意識し生み出す

⑤水の流れるように自由自在に働く

以下、それぞれの段階について考察してみる。

①全力で取り組める積極性と体力をつける

新入社員として入社して間もなくは、なかなか仕事に対する意識が続かないものだ。

特に、体力的な事よりも積極性について、仕事に全力で取り組む意識をもち続ける事は、なかなか身につける事が難しいのではないだろうか。

仕事の内容はともかく、まずは1日、1週間、1カ月を全力で働き続ける心と体を身につける事が成長の第一歩だ。

②成果を出す為の効率化を思索し進める

積極性と体力をつけ、全力で働き続ける事ができるようになったら、次の段階だ。

それは、ただ働き続けるのではなく考えて働くという事だ。

では何を考えるのか。

同じ時間を働くのに、どう動けば、何をすれはより効率的に成果を出せるかを考えて動くのだ。

つまり、①で動けるようになった次の段階は②として考えて動けるようになる、という事だ。

③組織全体を考え、自分の場所で動く

考えて動けるようになったら次はどうすればいいだろうか。

自分の立場を理解する事だ。

つまり自分の事だけを考えて働くのではなく、会社や組織全体の方針を理解した上で、今の自分の動きが果たして会社の方針と合致しているかを確認するという事だ。

会社の動きと自分の動きの方向が合っていなければ、最大限の成果を生み出すことはできない。それどころか、会社の方針の邪魔になる動きをしないとも限らない

Think Globally、 Act Locally(シンク・グローバリー、アクト・ローカリー)

「地球規模で考え、足元から行動せよ」

という言葉があるが、この意識が重要だ。

④経験と知識と想像力からイノベーションを意識し生み出す

さて、会社と自分の意識の合致をみたならば、次の段階はどのようになるだろう。

考えて動き、会社の方針に合わせ動き仕事の成果を出すにしても限界がくる。

その限界を突破するにはイノベーションだ。

ではイノベーションはどうすれば生み出せるか。

それは経験と知識と想像力だ。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

という言葉があるが、かといって経験は必要だ。

「歴史」を「学習して得た知識」と考えると、経験と知識を基に発想力をもってイノベーションをおこすという事が次の段階だ。

しかしながらイノベーションをおこす事は容易ではない。

これを達する事ができる人はまれであろう。

⑤水の流れるように自由自在に働く

最後の段階は抽象的だがこのような表現をしてみた。

ここまでくるとその人には慧眼が身についている事であろう。

更には「観察力」「洞察力」「直感力」「判断力」「認識力」そして「精神力」が身についているであろう。

古代中国の兵法の大家、孫子は究極の軍隊は無形とし、無形の象徴を水に例えて次の様に述べている。

水の行は高きを避けて下きに走る 兵の勝は実を避けて虚を撃つ

「水は高いところを避けて、低いところへと流れる。軍も敵の兵力が充実した「実」の地を避けて、手薄になっている「虚」の地を攻めることで勝利を得る。」

と説いている。

仕事で例えると、方法や手段にこだわる事なく、どこにブルーオーシャンがあり、どのようなプロジェクトを興し、誰とだれで実践し、どのような方針で臨めば会社にそして、社会にとって有益な事業となる。

というような事が自然に分かり実践できるような状態をいう。

このような域に達する人物は歴史上の人物と言っていいのではないだろうか。

渋沢栄一、松下幸之助、稲盛和夫といったような人物がそれに該当する。

以上、会社員仕事における成長段階を整理したが、全ての人が⑤に達するのは難しいだろう。

まずは、③をマスターするところまで目指したいものだ。


この記事はこの人が書いています。

施工管理技士アルノ

1級建築施工管理技士

1級電気工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士

1級電気通信工事施工管理技士の資格を取得。

現場監督としての体験、施工監視技士試験の勉強法、

2度の転職経験から得た建設業における転職ノウハウを紹介しています。

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